大型バイクの中でも圧巻の迫力とパフォーマンスを備えたメガスポーツ。
憧れる方も多い車両タイプですが、その迫力から「扱いきれない」と諦めてしまう方も少なくありません。
しかし、実際に乗ってみると扱いやすく、幅広い用途で使用できます。
今回はメガスポーツのメリット・デメリットと魅力についてご案内いたします。
大型の中でもメガスポーツは車体が大きいため、扱うのに自身がありません。
メガスポーツは外見からは判断できないような乗り味があります。
メリット・デメリットを踏まえて案内していきます。
- メガスポーツに乗ってみたい
- メガスポーツって何?
- メガスポーツのメリット・デメリットが知りたい
メガスポーツってどんなバイク?
メガスポーツバイクはSSバイクのようなフルカウルを纏った外観でありながら、ボディサイズ・排気量共にSSバイクより一回り大きな設定となっています。
サーキット走行も難なくこなせるスポーツバイクですが、どちらかと言うとドラッグレースでの0-400mや最高速度を競うために作られたバイクのモデファイになります。
空力特性を考えたデザインで、最高出力が200㎰を超えるため最高速度ではSSをも凌駕します。
SSバイクとの違い
一番大きな違いは車両重量です。
1000㏄SSバイクの場合、車両重量は200㎏前後になります。
対してメガスポーツバイクは排気量が1300㏄以上となり、車両重量は260㎏を超えてきます。
60㎏の差は大人一人分の重量に相当するため、足つきが悪いとバランスを崩して立ちごけをする方も少なくありません。
一方で、走行中はトルクの太さを生かせるため重量を感じることはなく、SSバイクのようにコーナーをヒラヒラと責めることも可能になります。
ライディングポジションはSSバイク程攻撃的なスタイルではありませんが、ハンドルが低く前傾姿勢のため腰や首には多少負担がかかります。
シートポジションもSSバイクほど高く設定されていないものの、足つきが良いバイクとは言えません。
ただ、シート厚とシート幅が広いため長距離ツーリングなども難なくこなすことができるバイクです。
ツアラーバイクとの違い
メガスポーツバイクは大柄なボディのため、一見するだけではツアラーバイクと見分けがつきません。
外観の特徴として、長距離クルーズを前提に作ってあるツアラーバイクのスクリーンは立ち気味な大型フェアリングになっているのが特徴です。
対してスポーツ走行前提のメガスポーツバイクは、スクリーンが前傾姿勢時に最大限の効果を発揮するために低く設定されています。
また、ツアラーバイクのライディングポジションはネイキッドバイクのように起き気味なポジションとなっており、長距離走行でも腰や首への負担が軽減できる設計になっています。
ツアラーバイク、メガスポーツバイク共に大排気量でトルクフルな走行が可能なため、街乗りからクルージングまで幅広く使用できることが特徴です。
メガスポーツバイクのメリット・デメリット
- 所有している満足感が高い
- 高速巡回走行でもパワーに余裕がある
- ワインディングなどコーナーリングを楽しめる
- スポーツバイクなのにタンデムしやすい
- ツーリングバッグ等の装備品も違和感なく装着できる
所有している満足感が高い
メガスポーツバイクは、別名アルティメットスポーツバイク(究極のスポーツバイク)とも呼ばれるバイクで、各メーカーのフラッグシップとして販売されており、性能や装備も豪華な仕様となっています。
最新鋭の技術が盛り込まれているバイクは、乗って楽しむほかに所有する満足度も非常に高くなるでしょう。
高速巡回走行でもパワーに余裕がある
ハイパワーなエンジンを載せているため、高速域でもアクセルを回せば簡単に加速してくれます。
追い越しなどでストレスを感じることはありません。
ワインディングなどコーナーリングを楽しめる
ライディングポジション・エンジン・制動装置がスポーツ仕様となっているため、コーナーリングはヒラヒラとバイクを倒した走行も可能です。
SSバイクのようにコーナーリングが楽しくなるバイクです。
スポーツバイクなのにタンデムしやすい
メガスポーツバイクのシートは幅広でシート厚も十分なため、タンデム走行がしやすい設計になっています。
タンデムシート自体もネイキッドバイクのようにフラットな作りのため、長時間の走行でも苦になりません。
ツーリングバッグ等の装備品も違和感なく装着できる
シャープなSSバイクと異なり、どっしりした重量タイプの外観なので、ツーリングバックなどの付属装備も違和感なく装着することができます。
ツアラーバイクのように付属装備を装着してクルージングすることも可能です。
- 車重があるため取り回しに苦労する
- 立ちゴケしやすい
- 腰と首の負担が大きい
- 市街地走行が続くとエンジン熱が足に伝わる
- メンテナンスが容易にできない
車重があるため取り回しに苦労する
大柄なボディで車重があるため、取り回しには苦労します。
駐車からの押し引きや、小道での転回はバイクを倒さないように注意が必要です。
立ちゴケしやすい
車重が260㎏以上ともなれば、少しバランスを崩してしまうと足では支えきれなくなります。
万が一の立ちゴケに備えて、エンジンガードやスライダーを装着することをおススメします。
腰と首の負担が大きい
前傾のライディングポジションは腰と首への負担になります。
高速巡回で前方からの風圧を受けている状態であれば楽に走行できますが、市街地など風圧が少ない状態は腰と首への負担が大きいため、適度に休憩を取りながら走行するようにしましょう。
ライディングポジションはバーハンドルに変更することで改善できます。
腰と首の負担が気になる方は、バーハンドルキットでハンドル自体を交換してみるといいでしょう。
市街地走行が続くとエンジン熱が足に伝わる
1,300ccを超える排気量は、市街地でのストップ&ゴー走行では冷却機能が間に合いません。
一定温度を超えると冷却ファンが作動するため、エンジンの熱風が足に伝わってきます。
真夏の炎天下で長時間熱風を浴びると足を火傷してしまうこともあるため、熱対策を施したライディングギアを選ぶことが大切です。
メンテナンスが容易にできない
SSバイク同様、空力性能を重視したフルカウリングとなっているため、メンテナンスが容易に行えません。
古い車両を購入する場合は、カウルの外し方は覚えておきましょう。
メガスポーツバイクの魅力と感想
私はメガスポーツバイクでスズキの隼に乗っていました。
購入前はビッグパワーと大柄なボディを扱うことができるのか不安になりましたが、いざ乗ってみると想像以上の扱いやすさに驚かされました。
少しアクセルを回すと、まるで魂が置いていかれるような怒涛の加速を見せ、ワインディングではSSをも凌駕するコーナーリング走行ができます。
また、ツーリングの際、他のライダーから声をかけられたり間近で見られたりすることも多く、私のように目立ちたがり屋ライダーにとっては最高の相棒だと言えます。
SSバイクのように尖った性能ではなく、全てにおいて余裕の走りを楽しみたい方は、一度メガスポーツに乗ってみることをおススメします。
メガスポーツバイクは憧れる人が多い
メガスポーツバイクは憧れる人も多く、一度乗ると人に勧めたくなるバイクです。
まとめ
メガスポーツバイクは、排気量・最高速・車体のボリュームを兼ね備えたバイク界のボディービルダーと言っても過言ではありません。
パワーと加速故、ライダーに自制心という心のリミッターが求められるバイクです。
幅広い用途に対応できるバイクですが、メリット・デメリットを踏まえて検討することが重要です。
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