【ディーラー中古車を見極める】中古車購入する際のポイントと注意点!

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中古車を検討する際、目当ての車はネットで探すことが増えてきました。

カーディーラーだけでなく、中古車専門店や小規模モータース店など沢山の在庫情報がネットには掲載されています。

中でもディーラーで販売されている中古車は、在庫が豊富で目当ての車を探しやすいのですが、他社と比較すると少し割高になっています。

今回は、ディーラー中古車を納得して購入するために、見極め方・購入する際のポイントと注意点をを解説していきます。

目次

中古車を選ぶ前に行っておく事

中古車を選ぶ前に行う事とは?

まず、目当ての車を探すうえで中古車を選ぶ前に行っておく事があります。

  1. どれくらいの期間使用するかを考える
  2. 最低必要装備を決めておく
  3. 予算を決める

どれくらいの期間使用するかを考える

中古車を選ぶ際に、購入してどれくらいの期間使用するかを考えておくことはとても重要です。

基本的に中古車は、年式が新しく走行距離が少ない車両は値段が高くなり、年式が古く走行距離が多い車両は値段が安くなります。

※旧車やスポーツカーなど一部のプレミアが付いている車両は例外です。

例えば『3年位日常走行で車を使用出来たらいい』と考える方であれば、過走行の車を購入しても故障リスクは高くなりません。

しかし、『5年以上車を使用したい』と思っている方や、長距離走行が多くなる方が過走行の車を購入すると故障リスクは高くなってしまいます。

自分のライフスタイルを考慮した使用期間をあらかじめ定めておくことにより、中古車は選定しやすくなります。

最低必要装備を考える

中古車のメリットとして、【新車よりも安価に上級グレードに乗れる】メリットがあります。

但し、使わない機能であれば上級グレードにする必要はありません。

最低必要装備を考えておくことでグレードの選定ができます。

必要な装備さえ決めておけば、グレードは上に行くにつれて装備の数が増えていくため、中古車を選ぶ幅は広くなります。

予算を決める

車を購入する際は、現金購入・クレジット購入ともに予算を決めておくことはとても重要になります。

予算を決めずに車を探すと、価格に上限がないため新車価格に近い車両になっていきます。

生産終了車両や限定販売車両は新車販売価格を超えることもあります!

ネット検索で車種・グレード・走行距離を入力すると、およその相場を確認することが出来ます。

無理のない支払い額で購入できる車種を選択することが大切です。

たとえ、クレジットで購入を検討していたとしても毎月の支払い額は視野に入れていかなければなりません。

月々の支払い額が負担にならないように、クレジットの利用額は慎重に検討しましょう。

ディーラーの中古車とは

ディーラーの中古車は他社と比較して割高ですが、相応の理由があります。

  1. 認定中古車制度
  2. 前オーナーの入庫歴でも車両状態を把握できる
  3. 中古車保証制度の充実

認定中古車制度

認定中古車制度は、各メーカーが設定している基準をクリアした車両を【認定中古車】として販売する制度です。

日本自動車鑑定協会(JAAA)や一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)などの第三者機関に車の鑑定を依頼して、専門家に車を評価してもらいます。

ディーラーは、第三者機関が評価を付けた高品質な車両のみを認定中古車として販売するため、ユーザーは安心して中古車を購入することが出来ます。

また、第三者機関により車両鑑定書品質評価書が発行してあるため、遠方の方でも車両状態を確認しやすく、購入後のトラブルを未然に防げるのもポイントです。

前オーナーの入庫歴でも車両状態を把握できる

ディーラー展示在庫車両の多くは新車の下取りで入庫する車両のため、前オーナーがどの様に使用していたかを確認することが出来ます。

点検や修理など各入庫歴が確認できるため、今後交換が必要になる箇所や、メンテナンスノートに記載していない消耗品交換などの履歴を容易に確認することもできます。

中古車を選ぶ上で、前オーナーの履歴が把握できることはとても重要です。

第三者機関が品質評価書を発行していても、内部コンディションまでは把握できません。

長期的に車を使用する場合は、小まめなメンテナンスが必要になるため、前オーナーの使用方法・用途は必ず確認しておくことをおすすめします。

中古車保証制度の充実

ディーラーで認定中古車を購入すると中古車保証を付帯することが出来ます。

登録から1~2年間の保証期間が一般的で、有償で更に2年間延長できるメーカーもあります。

中古車であっても新車のように充実した保証を受けられることで、安心して使用することが出来ます。

但し、保証内容は各メーカーにより項目と部品が異なるため、内容を事前に確認しておくことが大切です。

ディーラー中古車を選ぶ注意点!

ディーラー中古車を選ぶ注意点とは?
  1. 試乗車上がりの車両
  2. 見積り内容の確認
  3. クレジット購入は金利手数料の確認
  4. 3年以内の車両は中古車保証の有無
  5. 他販売店からの取り寄せの場合
  6. 遠方からの購入可否
  7. オークションからの購入

試乗車上がりの車両

ディーラーでは、試乗車や代車は自社で登録して使用します。

一定期間が経過すると自社で登録した車両を中古車として販売します。

一般的に【試乗車上がり】と呼ばれる車両で、走行距離も少なくディーラーの管理が行き届いている車両のため、程度が良好な車両です。

ただ、価格も相場を元に高く設定されているため、探している車両よりも上級グレードで必要のない装備が付いている車両は、必ず新車金額との比較を行うようにしてください。

ディーラー中古車は基本的に値引きはありません。

多少の端数合わせをしてもらったとしても、新車のキャンペーン値引きと比較すると少額になります。

探している車両の上級グレードで試乗車上がりの中古車購入金額と、必要な装備のみを付ける新車購入金額は比較すると大きな金額差では無くなるため、多少の金額差であれば新車を購入することをおすすめします。

『お得に上級グレードに乗れるから』と思って試乗車上がりを購入するのではなく、『グレードや装備が自分に必要なものなのか?』をしっかりと見極めることも大切です。

見積り内容の確認

ディーラーで中古車の見積りをお願いすると、もれなく様々な付属品やパックが付いてきます。

バッテリー・キーレス電池・コーティング・ワイパーetc…など、各メーカー様々な中古車パックを準備しています。

必要な個所の部品交換であれば問題ありませんが、実際には交換が必要ない箇所でもディーラーはパックを勧めてくることがあるため、実車を直接確認できる場合は自身の目で部品交換が必要かどうかの判断をするようにしましょう。

また、メンテナンスパックを付帯する場合、車検残がある車両を購入するとメンテナンスパックの開始月が通常とは異なるため、付帯するよりも実費でメンテナンスを行う方が安価になる場合があります。

中古車のメンテナンスパックと、通常の車検時に加入するメンテナンスパックを比較して、内容と金額を理解してから加入するようにしましょう。

メンテナンスパックの注意点

クレジット購入は金利手数料の確認

中古車をクレジットで購入する場合、金利手数料の確認はしておかなければなりません。

ディーラーがチラシやCMで金利手数料〇.〇%と謳っていますが、基本的に低金利キャンペーンは新車のキャンペーンとして行っており、中古車購入のクレジットは金利手数料が異なります。

一般的に、ディーラーでは中古車購入クレジットの方が金利手数料は高く設定してあります。

金利手数料は分割支払い金額を見ると僅かな金額のように思えますが、長期的な目で見ると高額な支払いになります。

銀行など金融機関のマイカーローンは新車も中古車も金利手数料に変わりがないため、少しでも安く抑えたい方は金融機関のマイカーローンを利用することをおススメします。

3年以内の車両は中古車保証の有無

通常、新車は乗用車の場合、3年/60,000㎞の一般保証5年/100,000㎞の特別保証が付帯しています。

一般保証は消耗品や特別保証部品を除く、範囲の広い保証です。

3年以内の中古車は、新車の一般保証が利用できるため、故障などのトラブルが発生した際にディーラーは中古車保証を利用せず、一般保証で対応します。

3年以内の中古車で新車保証と中古車保証の期間が重なる場合は、中古車保証の開始日を確認して重複期間がある場合は購入時の保証を外して車検時に加入できるかを確認しておくことが大切です。

メーカーによっては中古車登録日ではなく、新車保証期間終了日から中古車保証を開始するメーカーもあるため、保証開始日の確認をしておくことは重要です。

他販売店からの取り寄せの場合

同じ都道府県内に数店舗ある同名のディーラーであれば、取り寄せて現車を確認できることもあります。

しかし、同じメーカーであっても都道府県を跨いで別名のディーラーになると、会社が異なるため中古車を取り寄せて現車確認することは困難になります。

基本的に他販売会社からの取り寄せは購入が前提となりますので、購入前に現車があるお店に直接問い合わせて品質評価書などの車両状態が分かるものを郵送してもらうことをおすすめします。

遠方からの購入可否

在庫車両をネット掲載していても、同じ都道府県の方にしか販売しないというディーラーもあります。

目当ての車を見つけたら、現車があるお店に直接問い合わせて遠方からの購入可否を確認しておきましょう。

遠方でも購入できる場合、トラブル防止のためにも以下の項目は確認してください。

  • 書類のやり取り方法
  • 納車方法
  • 保証内容
  • 越境登録代金

オークションからの仕入れ

ディーラーに在庫がなく、目当ての車の装備やグレードなど詳細が決まっている場合はオークションで仕入れる事もあります。

基本的に依頼されたオークション仕入れの場合、注文書を交わしていなくてもキャンセルができないため、ディーラーにオークション仕入れを依頼する場合は注意が必要になります。

プロが教える賢い買い方

プロが教える賢い買い方とは!

ディーラー中古車の賢い買い方は、希望車種を事前にディーラーへ伝えておくことです。

伝える時期は1年を通して2月がおすすめです!

ディーラーは昔から3月の年度決算月に多くの車を登録しています。

そのため、車検が満了するユーザーの買い替えは1~3月が最も多く、下取り中古車も沢山入庫します。

故障や事故など急を要する買い替えでない限り、2月に希望車種を伝えることで展示在庫車両が無くても、今後入庫する予定の車両情報を事前に教えてもらう事もできます。

『今直ぐ必要ではないけど、予算内で良質な希望車が出てくれば購入する』と伝えておくことがポイントです。

また、時期にとらわれず長いスパンで検討できるのであれば、従業員が乗り換えた車を買うのもおススメです。

ディーラーに勤務している従業員は車検を待たずに買い替える方が多くいます。

自身の車を社用車として利用しているセールスが使用していた車両であれば、年式のわりに過走行になっていることもあり、中古車として販売される時には低走行の試乗車上がりの車両よりも安い価格設定になっています。

また、従業員なので管理も行き届いているため、高品質で高年式の車両を購入できます。

希望車種やグレードが決まっているのであれば、ディーラーで中古車セールスに『従業員が使用していた車(希望車種)が中古車として販売される前に声をかけてほしい』と伝えておくといいでしょう。

まとめ

今回はディーラー中古車を購入するポイントをまとめてみました。

『中古車は一物一価なので早い者勝ち』と言います。

目当ての車があれば決断は早いに越したことはありませんが、『安いから』や『お得だから』などで希望車両を妥協しないことが大切です。

また、お店やセールスの対応なども中古車を見極めるうえで重要な判断ポイントになります。

車だけでなく、人やお店も妥協せずに満足いく中古車選びを行ってください。

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この記事を書いた人

元カーディーラーセールス
14歳の時にトライアルバイクを始めたのをきっかけに、バイクが趣味に発展!
このサイトでは、私の知識と経験を基に車とバイクに関する情報を中心に発信していきます。

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