車を乗り換えるなら何年目がいい?プロがすすめる最適なタイミングとは!

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  • 車を乗り換えるのなら何年目がいいんだろう?
  • 車検を受けるか買い替えるか悩む
  • セールスに勧められているけど、今乗り換えて損しないのだろうか?

この記事でご紹介する情報を見て頂ければ、あなたのクルマの買い替え時が分かります。

結論から言うとクルマを買い替えるなら5年がベストです。

買い替え時期が5年と聞いて「早すぎる!」と思われるかもしれません。

しかし、新車保証や下取り価格、消耗品や維持費を加味すると5年で買い替えるのが最適なタイミングなのです。

実際、私がディーラーセールス時代に買い替えを提案した沢山のお客様からは「最適なタイミングを教えてくれてありがとう」と嬉しいお言葉を頂いております。

すべてのお客様が5年での買い替えではありませんが、走行距離や車両価値を加味して最適なタイミングを提案しています。

クルマの買い替えで悩んでいる方はこの記事を参考にしてみてください。

記事前半では自動車の使用状況を、後半では乗り換える最適なタイミングを解説するのでじっくり読み込んでくださいね!

目次

乗用車の平均使用年数は約15年!

現在、普通乗用車の平均使用年数は13.84年(参照:自動車検査登録情報協会)で、軽自動車では16.2年になります。

2つの使用年数から乗用車の平均使用年数が約15年となりますので、クルマを長く使用されている方がとても多いのが分かります。

クルマの性能が向上したこともあり、メンテナンスさえ怠らなければ大きな故障も無く、長く乗ることが出来るようになりました。

一方で性能向上による車両高額化が進み、簡単にクルマを買い替えることもできなくなっています。

いざ、15年経過してクルマを買い替えようと思っても、下取り金額が付かないため新車購入を断念し、中古車で乗り継いでいる方も実は少なくありません。

ただ、最近では中古車の価格も高騰し、程度の良い車両だと新車に近い金額になるものもあります。

買い替えの費用をなるべく抑えて、新しいクルマに乗るためには、下取り金額が残るうちに買い替える方が出費は少なくて済むのです。

下取り金額の目安

下取り金額は外観・内装・年式・色・走行距離など、様々な条件に当てはめて算出するため、実際に査定しなければ確実な金額は出せません。

しかし、クルマを買い替えるかどうか決まっていないのに、査定だけで販売店に行くのは少し気が引けますよね。

5年以内のクルマであれば、大まかな金額は自分で算出することができます。

自分で下取り金額を算出する方法
  1. ディーラーで残価設定クレジットのパンフレットを確認する
  2. メーカーHPで残価設定クレジットのシュミレーション試算する

どちらも残価設定クレジットの金額を確認する必要がありますが、肝心なのは3年後・5年後の残価率と据え置き価格です。

残クレの据え置き価格は、各メーカーが数年後の下取り金額を保証している価格だとも言えます。

各社ともに損失がでるような価格設定は行わず安全な金額を設定しており、実際に残クレ満了の査定価格に近い金額が算出されています。

HONDA FITを例にした残価率の算出方法

上記の画像はHONDA FITの残クレシュミレーションになります。

車両本体価格が2,499,200円で、最終回に記載している749,760円が残価格となります。

残価格749,760円÷車両本体価格2,499,200円=0.3となりますので、
残価率は30%と計算することができます。

シュミレーションは60回(5年)で計算してあるため、FITの5年後の残価率は30%という事が分かるのです。

一般的に月1,000㎞の使用状況で、残価率は3年で50~60%、5年で30~40%となります。

例えば、購入時の車両本体価格が400万円の場合、残価率が【5年/35%】であれば下取り金額は140万円という計算ができます。

5年以内のクルマであれば、残価設定クレジットのパンフレットから同タイプ車両の据え置き価格を確認することで、残価率が分かるのでおよその下取り価格を計算することができるのです。

なぜ5年で乗り換える方がいいのか?

まず大前提にコストを最小限に抑えたいのであれば、廃車になるまでクルマを乗りつぶす方が費用は最小限に抑えれます。

しかし、年数が経過すると故障リスクが高まり、一度の修理が高額化することもあります。

クルマに安心して乗りながら、出費を抑える乗り換え周期が5年ということです。

5年で買い替えた方がいい3つの理由を以下にまとめてみました。

5年で乗り換えるメリットとは?
  • メーカーの特別保証が付帯している
  • 下取り金額が見込める
  • 大型消耗品の交換が少ない

メーカーの特別保証が付帯している

乗用車は新車で購入すると2つの保証が付帯します。

一般保証:3年または走行距離6万㎞のいずれか早い方

特別保証:5年または走行距離10万㎞のいずれか早い方

一般保証は電装系部品を含めた大半の部品が対象となる保証で、不具合が発生したタイミングが初回車検までの3年間で6万㎞以内の走行距離であれば、部品・工賃共に無償で修理を行うことができます。

特別保証はエンジンやブレーキ装置など、安全走行に関わる箇所が対象となる保証で、不具合が発生したタイミングが2回目の車検までの5年間で10万㎞以内の走行距離であれば、部品・工賃共に無償で修理を行うことができます。

各メーカー、車両ごとに保証の範囲は異なるため、不具合があった際には購入店に確認するか、車載の整備記録簿で具体的な保証対象箇所を確認しておきましょう。

この2つの保証を利用することにより、不具合があっても無償で修理することができます。

5年以降も保証延長プランにより保証期間を延長することもできますが、故障リスクが高くなるため保証対象箇所は制限され、割高になるケースが多いです。

5年以内のクルマであればメーカーの特別保証が付帯しているため、万が一の故障の際にも大きな出費を伴う事がなく、安心してクルマを使用することができるのです。

下取り金額が見込める

一般的に月1,000㎞の使用状況で、残価率は3年で50~60%、5年で30~40%となります。

5年間クルマを使用しても残価率は30~40%あるので、まだまだ下取り金額が見込めます。

これが7年(3回目の車検時)になると残価率は0~10%まで落ち込んでしまいます。

購入時の車両本体価格が400万円の場合、残価率が【5年/35%】とすると下取り金額は140万円になりますが、【7年/5%】は下取り金額が20万円まで落ち込んでしまします。

僅か2年間で120万円も落ちてしまうので、月換算すると5万円/月も減額されていることになります。

それならば、120万円を頭金にして次のクルマを購入する方がいいと思いませんか?

実際、下取り車両を中古車として販売すると、5年落ちの走行距離が5万㎞以内の車両は人気が高く売れやすい傾向にあります。

しかし、7年落ちで走行距離7万㎞の車両は中古車としても売れにくいので、中古車販売価格は安くなります。

5年以内のクルマであれば査定金額が見込めるので、次に購入するクルマの資金にすることもできるのです。

大型消耗品の交換が少ない

クルマを安全に使用するためには消耗品の交換は欠かせません。

オイルやフィルターなどは数千円で交換できますが、タイヤ・バッテリーなどの大型消耗品は数万円と高額になるため、買い替えの理由になることもしばしばあります。

また、高額なため大型消耗品を交換すると「しばらくは乗り続けよう」と言う気持ちになり、適切な買い替えのタイミングを逃してしまう事もあるのです。

高額な消耗品はクルマにより様々ですが、ここでは一般的によく出るタイヤとバッテリーの交換時期について解説します。

タイヤは新品の状態で溝が8㎜あります。

通常走行であれば5,000㎞で約1㎜減ると言われており、車検不適合となる残り溝1.6㎜までは約3万㎞の走行が可能になります。

年間1万㎞の走行距離で計算すると、3年目に1回交換して6年目に2回目の交換が発生します。

また、タイヤゴムの硬化や劣化による耐久年数は4~5年と言われており、走行距離が少ない方でも4~5年の間に1回は交換が必要になってきます。

バッテリーにおいては、アイドリングストップ車専用バッテリーで2~3年での交換が必要になります。

安全にクルマを使用するために、5年間で1度は交換を要するとしても、6年目に予測される2回目の交換時期までにクルマを買い替える方が大きな出費を抑えれるのです。

5年で買い替えることのデメリットとは?

5年でクルマを買い替えることのメリットをお伝えしましたが、クルマの使用用途や支払い状況は人により異なるため、5年で買い替えることでデメリットが発生してしまうこともあります。

以下の3つのパターンに当てはまる方は、5年で買い替えない方がいいかもしれません。

5年で買い替えない方がいいパターン
  • 走行距離が極端に多い
  • 現在のクルマの残債が多い
  • 近々ライフスタイルに変化がある

走行距離が極端に多い

走行距離が年間2万㎞、5年で10万㎞走られる様な方は5年目の査定価格が見込めません。

査定価格において走行距離減点はとても大きく、走行距離5万㎞であれば100万円の査定価格になる車両であっても、10万㎞となると50万円以下の査定価格になることがあります。

走行距離が多い方は5年目の買い替えではなく、査定価格が見込める3年目の初回車検時に買い替えを検討する方が大きな出費を抑えたクルマの乗り換えができるでしょう。

現在のクルマの残債が多い

現在のクルマをローンなどのクレジットを利用して購入されている方は、買い替え時の残債を確認する必要があります。

一般的に残債が残っているとクルマは買い替えができないので、残債を一括で整理しなければなりません。

このとき、残債よりも下取り価格が上回っていれば容易に債務整理を行う事ができますが、残債の方が上回る場合は大きな出費が必要になってしまいます。

大きな出費を伴うクルマの買い替えは最適なタイミングとは言えないため、クレジットが終了するまで乗り続ける方がいいでしょう。

また、新しいクルマを購入する際に利用するクレジット会社が現在のクレジット会社と同じ場合は、残債を上乗せしてローンを組むこともできますが、結果として出費が増えるだけなので、相応の理由がない限りは上乗せローンは組まないことをお勧めします。

近々ライフスタイルに変化がある

結婚・出産・転勤・転職・帰省など、近いうちにライフスタイルの変化が訪れることが事前に分かっている場合は、たとえ5年目であっても買い替えを控えた方がいいでしょう。

クルマは日々の生活に密接にかかわるものなので、ライフスタイルが変化すると使用するクルマのタイプが変化したり、不必要になったりもします。

私がセールス時代に、変化する状況を見越して新しいクルマを購入されるお客様も多くいましたが、実際にライフスタイルが変化すると「〇〇を購入すればよかった」「〇〇の装備を付けておけばよかった」などと言った声も多く聞きました。

ライフスタイルは変化した後でないと必要なものの見極めが難しいので、1~2年の間にライフスタイルに変化が訪れることが分かっている方は、クルマの買い替えを少し待つことをお勧めします。

まとめ

最後にもう一度内容を確認しましょう。

  • クルマは下取り金額が残るうちに買い替える
  • 下取り金額の目安は「残価設定クレジット」のパンフレットで算出する。

5年で乗り換えるメリットは

  • メーカーの特別保証が付帯している
  • 下取り金額が見込める
  • 大型消耗品の交換が少ない

5年で買い替えない方がいいパターンは

  • 走行距離が極端に多い
  • 現在のクルマの残債が多い
  • 近々ライフスタイルに変化がある

上記で紹介した通り、クルマの乗り換えで最適なタイミングは5年目です。

しかし、クルマの使用状況は人により違うため5年目の買い替えがすべての方に最適とは限りません。

この記事の内容を参考にすることでクルマの買い替え時期に悩むことは無くなり、ご自身で乗り換えタイミングを見極めることができます。

また、最近ではクルマを購入するのではなくサブスクリプションとして借りるという新しい乗り方も増えています。

5年で買い替えるのではなく、5年で借り換える乗り方はコストパフォーマンスもよく、今後の主流になるかもしれませんね。

気になる方は以下の記事↓をチェックしてみてください!

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この記事を書いた人

元カーディーラーセールス
14歳の時にトライアルバイクを始めたのをきっかけに、バイクが趣味に発展!
このサイトでは、私の知識と経験を基に車とバイクに関する情報を中心に発信していきます。

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