中古車バイクの購入方法として、近年ネットによる購入が増えてきました。
全国にはおよそ3,000店のバイクショップがあり、ネット遠方で遠方販売を行っているお店も数多くあります。
ネットを活用することで、全国の販売店から幅広くバイクを探すことができるため、目当てのバイクを見つけやすくなりました。
しかし、ネットでの購入は基本的に現車確認をしないまま購入するため、購入後にトラブルに発展する事も少なくありません。
ネットでのバイク購入を失敗しないようにするためには、いくつかのポイントを抑えておく必要があります。
今回は、中古車バイクをネット購入する際に気を付けておきたいポイントとネット購入の流れをご紹介します。
欲しいバイクをネットで見つけたけど、行ったこともない遠方の販売店でバイクを購入するのが不安になります!
現車を見ないで高いバイクを購入するのは不安ですよね。
でも、トラブルの要因や確認しておくポイントを抑えておけば、ネットでバイクを安心して購入することができますよ!
まずは、バイクのネット購入でどのようなトラブルが発生しているのかを見ていきましょう!
ネット購入でよくある3つのトラブル
バイクのネット購入は、店舗での対面販売とは異なるため、主に3つのトラブルが発生しやすくなっています。
「どのようなトラブルが発生するのか」を知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことに繋がります。
- 契約のトラブル
- 品質のトラブル
- 整備のトラブル
契約のトラブル
- 注文書・領収書・諸費用明細など、必要な書類を発行してくれない
- キャンセルができない(高額なキャンセル料が発生)
- 追加料金の請求
通常、ネット購入は書類のやり取りを郵送で行うため、注文書への記名・押印に時間がかかってしまいます。
そのため、急ぎで必要な事は電話やメールを使用することが多く、書類事を後回しにすることも少なくありません。
特に電話でのやり取りは注意が必要で、口頭による注文や契約は証拠が残らないため、トラブル発生後に立証するのが困難になります。
品質のトラブル
- 写真では分からない錆や傷があった
- 購入後すぐに故障した
- 走行距離が表示内容と違っていた
- 事故歴があった
- 違法改造車だった
遠方のお店で購入する場合、現車確認ができないのでネットに掲載されている写真でしか判断材料がありません。
また、納車後に発覚した瑕疵があっても、購入者の確認不足として送料の負担を求めてくる場合もあります。
整備のトラブル
- 契約時に依頼した整備がされていない
- 納車前の整備に時間がかかり過ぎる
- 追加で高額な整備代金を請求された
中古車バイクは入庫時のまま展示されていることが多く、販売先が決まってから整備を施します。
納車後に依頼した整備が施されていなかったり、納車整備の段階で故障を発見して、購入者に追加請求されることもあります。
トラブルを未然に防ぐためには
上記のトラブルを未然に防ぐためにも、ネット購入する前に自身でしっかりと必要なポイントを確認しておくことが重要です。
ここでは、バイクを購入する際に注意しておきたいポイントを5つ挙げて解説します。
- 販売サイトの信頼性を確認する
- 商品の状態や仕様を確認する
- 支払い方法や送料を確認する
- アフターサービスや保証について確認する
- クーリングオフについて確認する
販売サイトの信頼性を確認する
バイクは高額な商品なので、販売サイトの信頼性を確認することが大切です。
GooBikeやバイクブロスのような大手販売サイトからの購入であれば問題ありませんが、あまり聞いたことが無いような販売サイトからの購入は注意が必要です。
詐欺や偽物の商品に騙されないように、以下の点に注意しましょう。
- 販売サイトのURLやドメイン名が正しいかどうか?
- 販売サイトに電話番号や住所などの連絡先が明記されているか?
- 販売サイトに口コミやレビューがあるか?
- 販売サイトに返品や保証の規約があるか?
- 販売サイトに※SSL(セキュリティソケットレイヤー)の証明書があるか?
商品の状態や仕様を確認する
ネット販売は現車を見て触って確認することができないので、商品の状態や仕様の掲載情報をしっかりと確認することが大切です。
記載されていない箇所は、販売店に問い合わせて個別に確認するようにしましょう。
- 商品の写真や動画など詳細が分かる情報が多く掲載されているか?
- 商品の年式や走行距離、仕様・装備などの詳細情報が記載されているか?
- 商品の傷や汚れ、故障などの欠陥についても記載があるか?
- 商品のカスタムパーツや改造が施されている箇所について記載があるか?
- 商品に登録証明書や保険証明書などの必要書類が付属しているかどうか?
支払い方法や送料を確認する
現金での一括購入の場合、振込先や期日を確認する必要があります。ローンなどクレジットを利用する場合は、金利手数料や保証料の有無を確認も必要です。
また、バイクは排気量や発着地域によって送料が高くなるので、事前に配送料を確認しておきましょう。
- 支払い方法に手数料や利息が発生しないか?
- 支払代金に保険料や税金などの諸費用が含まれているかどうか?
- 送料は無料か有料か、また金額はいくらか?
- 配送方法は自宅まで届けてもらえるか、また時間指定や追跡サービスがあるかどうか?
- 領収書の発行が可能かどうか?
アフターサービスや保証について確認する
ネット購入では、アフターサービスや保証が不十分なことがあります。
バイクは定期的なメンテナンスや車検が必要ですが、ネット購入したショップは遠方にあることが多いので、バイクを持ち込むことができません。
そのため、保証期間や保証内容も対面販売よりも劣ることが多く、不具合や故障が発生した場合に対応してもらえないこともあります 。
対面販売とネット販売で、アフターサービスや保証にどのような違いがあるかを、しっかりと確認しておくことが大切です。
- アフターサービスや保証の内容が明確に表示されているか?
- 保証期間中に不具合が発生した場合、対処できるかどうか?
- 近くのショップでメンテナンスや修理を依頼することができるか?
クーリングオフについて確認する
ネット購入では、クーリングオフが適用されることもあります。
通常、ネット販売では契約から8日間以内であればクーリングオフが可能です。
しかし、以下のような場合にはクーリングオフが適用されないことがあります。
- バイクのナンバー登録が完了している場合
- バイクに特別な仕様やカスタムを施している場合
- バイクの価格が50万円以下の場合
そのほか、販売店によってはクーリングオフの適用条件を独自のルールで定めている場合があるため、購入前に内容を確認しておく必要があります。
- クーリングオフの適用条件や手続き方法を見積もり時に確認する。
- バイクを受け取る前にキャンセルしたい場合は、ショップに連絡してキャンセル料や返金方法を確認する。
- 納車後、販売店に重大な瑕疵があった際の、キャンセル・返品について確認する。
より安心してバイクを購入するために
ここまでで、ネット販売におけるトラブルの種類や、トラブルを未然に防ぐための注意点をご紹介してきました。
しかし、確認や注意することが多すぎてネットでバイクを購入すること自体が不安になる方も居ると思います。
ここでは、より安心してネットでバイクを購入するために、トラブルリスクが少ない購入方法をご紹介します。
- 販売サイトの鑑定加盟店から探す
- コンディションシートの確認
- 電話+メールで個別確認
販売サイトの鑑定加盟店から探す
GooBikeやバイクブロスのような大手販売サイトは、加盟店に対して品質や表記に関するルールを定めており、契約・品質・整備においてトラブルが発生しないように努めています。
各サイトの【鑑定加盟店】であれば品質が保証されており、万が一のトラブルへの対応も充実しているため、遠方であってもバイクを安心して購入することができるのです。
中古車の場合
引用:グーバイク加盟店が安心できる2つのポイント|GooBike
- ・店頭展示車には、販売価格、初度登録年、走行距離数、保証の有無、メインフレームの修正・交換歴、車両の品質等を表示すること
- ・下取りするときは、品質査定書を交付すること
- ・不当表示の禁止 – うそや誇大な表示、また、まぎらわしい表示は禁止
- ・購入者には、注文書(契約書)、品質評価書等を交付すること
また、アフターサービスについても認証工場がある販売店でないと加盟店になれないなどの条件があるため、販売・アフターサービス共に安心して購入することができます。
コンディションシートを確認する
鑑定加盟店では、プロの鑑定士が公正な立場でバイクを評価したコンディションシートが掲載されています。
コンディションシートにはバイクの状態が事細かに記載されているので、販売店に行かなくてもバイクのを状態を確認することができます。
また、掲載されていない情報やバイクの気になる箇所も、コンディションシートを元に販売店に問い合わせることで、より具体的に確認できるため、購入後のトラブルを回避することができます。
- バイクの傷・錆の箇所
- エンジンの異音やオイル漏れ箇所
- フレームの歪み
- 電気保安部品の動作状態
- 不具合箇所・事故歴etc…
電話+メールで個別確認する
鑑定加盟店であっても、支払い方法や送料については個別の対応が必要になるため詳細は掲載されていません。
支払い方法や住んでる地域への発送は販売店へ直接確認することが大切です。
サイトの【お問い合わせフォーム】から連絡出来ることが一般的ですが、詳細については電話で直接確認することをおススメします。
ただし、金銭的な内容は口頭のやり取りにならないように、メールなど証拠が残る方法で行うことが重要です。
バイクをネット購入する流れ
バイクをネットで購入する流れは、基本的に店頭で購入する流れと大きく変わりませんが、いくつか注意しておくポイントもあります。
以下に基本的なネット購入の流れをまとめてみました。
- 見積りを依頼する
- 支払い方法を決める
- 必要書類を送付する
- 納車までの期間を確認する
- 納車時に点検をする
1.見積りを依頼する
ネットで気になるバイクを見つけたら、まずは販売店にメールや電話で問い合わせて見積りを依頼しましょう。
見積りでは、バイクの状態や在庫の有無、乗り出し価格、送料、保証期間などを確認します。
特に送料は地域や排気量によって変わるので、正確な金額を把握しておくことが大切です。
2.支払い方法を決める
購入するバイクが決まったら、代金の支払い方法を決めます。
現金一括購入の場合は、振込先・振込み期日を確認しておきます。
ローンで購入したい場合は、販売店にローン希望の旨を伝えて審査の手続きを行います。ローンの審査は通常はネットやメールで行われますが、場合によっては書類の郵送が必要になることもあります。
3.必要書類を送付する
バイクの登録は基本的に販売店が代行してくれます。
登録に必要な住民票や捺印書類など、販売店から指定された書類を準備して郵送します。
トラブルを避けるために、登録書類はレターパックなどの追跡可能な方法で郵送しましょう。
4.納車までの期間を確認する
バイクの納車までの期間は、販売店の整備や登録作業・配送会社のスケジュールなどによって異なります。
一般的には契約から納車まで2~3週間程度ですが、バイクの整備状況によっては1ヶ月以上要することもあります。
また、納車期間は見積り時や契約時に販売店からおおよその目安が伝えられますが、正確な日時は配送会社から連絡があります。
納車時に点検をする
バイクが届いたら、まずは外観や動作に異常がないかを確認しましょう。
- 輸送中に傷やへこみが付いていないか?
- エンジンやブレーキなど基本的な機能は正常に動くか?
- エンジン音や排気ガスの色に異常はないか?
もし、不具合や不満があれば、すぐに販売店に連絡して対応を求めましょう。
また、納車時には保証書や取扱説明書などの書類も一緒に受け取ります。
まとめ
今回は、バイクをネットで購入する際に、気を付けておきたいポイントと購入の流れを解説しました。
以下にポイントをまとめます。
- ネット購入における3つのトラブル【契約・品質・整備】を知っておく
- トラブルを未然に防ぐために5つの確認をする
・販売サイトの信頼性
・商品の状態や使用
・支払い方法や送料
・アフターサービスや保証
・クーリングオフ - より安心して購入するためには販売サイトの【鑑定加盟店】からバイクを購入する
- コンディションシートでバイクの状態を確認する
- やり取りはメールなど証拠が残る方法を利用する
- 見積りを依頼する
- 支払い方法を決める
- 必要書類の送付
- 納車期間を確認
- 納車時に点検
ネット購入は、実際にバイクを見て触って確認することができない反面、価格や選択肢の面でメリットがあります。
実際に発生しているネット購入のトラブルも、確認不足により発生しているものが大半で、自分でしっかりと確認しておけばトラブルは回避することができます。
ネット購入を便利に利用するためにも、この記事が参考になれば幸いです。
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